2016年8月31日水曜日

2016年 夏のゼミ合宿

BBQ たっぷり食べました
夏のゼミ合宿に行ってきました。当初は、8月28日から30日の予定でしたが、台風の影響を考えて、一泊二日に短縮しました。行き先は、いつも冬にスキーに行っている、苗場です。毎年冬に宿泊している、シュプールイン苗場に宿泊しました。シュプールイン苗場のオーナーは、私のゼミの卒業生のご両親です。いつも、とても親切にしていただきます。

今年は、初めて夏の合宿でしたが、夏の苗場があまりに気持ちが良いので、もっと早くから夏も苗場に来ればよかったと思いました。ついた日は、小雨がぱらついていたのですが、せっかく山に来たからということで、三国山に登りました。登山途中から、だんだん雨が強くなってきて皆ずぶ濡れになりましたが、流石にスポーツ科学部の学生はびくともせず、皆問題なく登頂し、無事に下山しました。

転帰は生憎だったのですが、夜はBBQをして楽しく過ごし、翌日も廃校になった小学校の体育館で卓球などして過ごしました。スポーツ三昧の合宿でしたが、私は来年3月に退職するので夏の合宿はこれが最後になります。学生も嬉しそうで、私も存分に楽しみました。

2016年8月21日日曜日

ミニマリスト

日本人の佐々木典士さんについての記事が、アジアタイムスというサイトに出ていました。ミニマリストという考え方(あるいは生き方)が、日本の若者の心を捉えているというものです。このミニマリストに関しては、非常に興味をもっています。私も現代はものが溢れすぎていると感じていて、自分自身もものを少しでも減らそうと思っています。減らすには捨てるわけですが、どこまで捨てられるかが、ミニマリストのレベルを決定することになるのだと思います。

佐々木さんの場合は、ほぼ極限にちかいミニマリストですが、少しでもものを減らすのだという姿勢は、いろいろな側面でものを捨てるときの決定がしやすくなります。

アジア タイムズ のサイトから
また、このような考え方はADHDの人たちの生活指導にも良いかもしれません。ADHDの人たちは、部屋を片付けるのが苦手でどうしてもものが溢れてしまい、「部屋が片付いていない」ということになりがちです。しかし、その場合も本当に必要なものが整理できずにあるというよりは、殆どのものは要らないものであることも多くあります。したがって、なるべく捨てる、あるいは手に入れないという姿勢をもてば、これを遂行すること自体は可能ではないかと思います。この部分にトレーニングが必要だとは思いますが、しかし、そのことに固執してやってみることはできるように思います。また、ものが少なければそれらを順序立てて整理することも容易になってきます。そうすれば、必要な物が何かも明らかになってくる可能性があります。

使わなくても持っていたいというものはやはりあると思うので、こういうことは誰でもができるということではないようにも思いますが、しかし、一つの選択肢としてミニマリストの生き方や、この概念をADHDの人たちの生活指導にうまく取り入れられないかもう少し考えてみようと思います。

2016年8月14日日曜日

大迫傑のこと (2016 リオオリンピック)

リオデジャネイロオリンピックは、日本のメダルラッシュで盛り上がっていますね。どの選手も、本当によく頑張って思います。競技によっては、必ずしも日本で良い環境で練習できない選手も居るのですが、それでも精一杯の試合をしている姿は、とても美しく思います。

その中でも、個人的にもよく知っている選手が活躍しているのは、本当に嬉しいことです。今朝のテレビでは、大迫傑君の走りを見ました。大迫君は、2014年に早稲田大学スポーツ科学部を卒業していますが、卒業までの2年半は私のゼミに所属していました。ゼミの同期は、比較的有名な選手としては、湘南ベルマーレの三竿雄斗などがいます。三竿君も私のゼミ生でした。

オリンピックで大迫君が走っている姿をみて、素晴らしいと思いました。彼は学生時代は優れた選手だったとおもいますが、一緒に走った日本人選手を周回遅れにするほどの力があったわけでもなかったと思います。実際に昨年の全日本選手権では優勝を逃して、地面を拳で叩くシーンをみました。しかし、今年の全日本選手権では、他の選手を全く寄せ付けない走りで優勝。オリンピックでは、流石に上位は難しかったのですが、日本人として良い走りをしたと思います。

このような変化は、多分オレゴンナイキプロジェクトでの科学的トレーニングによるものが大きいように思います。彼が、このようなプロジェクトに所属できたのは本当に幸運だったと思いますし、更には、スポーツ科学が記録の向上に非常に有用なのだということを示しているとも思います。

大学時代のことを含めた、競技への考え方に関する彼のブログがありました。アメリカに住んでの彼の感想は、私が1990年からカリフォルニア大学で研究生活を送った時の時の印象とほとんど重複しています。未だに、それはアメリカの特徴なのか、それとも自分が管理職でなく、会議にも何も出席せず、研究だけやれば良い身分だったからなのかは、よく分かりません。ただ、少なくとも日本にはこのようなポジションは少ないのは確かです。多分、競技においてもそうなのではないかと思います。彼が言うところの、目的に向かってシンプルに努力することの大切さは、とても参考になります。今は、この仕事をする。そして、次は次の仕事をするというシンプルさです。このような発想の転換を多くしていく必要のある分野は、スポーツのトレーニングにかぎらず多くあるのではないかと思います。何よりも嬉しく思ったのは、彼がそのようなことに気づき、更にはこれからの人生で、日本の競技の指導者になった時にそれを活かしていける人材に成長しつつあることです。

まだまだ、彼の競技人生は続きますが、多くを感じながら、頑張って欲しいと思います。




2016年8月13日土曜日

J-WAVE JAM THE WORLDに出演します - 時差ぼけ対策

先日、J-WAVEから電話取材の依頼があり、本日取材に応じました。来週、8月15日から19日の20時から21時50分に放送されるJAM THE WORLDという番組に5日間出演するようです。内容としては、ジェットラグ症候群についてのお話をしましたが、現在リオデジャネイロで開催されているオリンピックに関連して、選手も時差ボケ=ジェットラグを少しでも克服するための工夫をしています。一般の人達にとっても、時差ボケの対策は役に立つ面があるのではないでしょうか。少しでも時差ボケを克服するためのヒントを幾つかお話しました。

是非お聞きください!

2016年8月6日土曜日

菅平 野外活動実習 2016

2年前に書いた菅平野外活動実習のヒット数が上がっているのでちょっと驚きましたが、早稲田大学の学生や関係者の方が検索して読んでいただいているのだろうと思います。今年も、今、菅平に行ってきました。2004年から続いているこのプログラムについては、2004年からずっと菅平に来続けていますので、今年で13回めです。雨で根子岳に登れなかった年もありました。プログラム担当から外れた年もありましたが、その時は家族でやってきて根子岳に登りました。

菅平セミナーハウスに付属している芝の運動場です。ラグビー部の合宿で、
秋からのシーズンを控えて、早稲田大学ラグビー部が汗を流すグランドです。
以前は、ここで関東学院大学との練習試合も開かれていました。
その日は、村の祭りのように、ラグビー合宿できている人たちが大勢集まりました。
私は、来年4月に早稲田大学を退職する予定ですので、これがフレッシュマンと登る最後の根子岳登山となりました。

この日は、曇で登りやすい気候でした。ここのところの雨でやや足元が悪かったのですが、何とかけが人もなく往復できました。

この後のキャンプファイアーでは、大雨がふり、キャンプ場の屋根付きの屋外炊飯場でのキャンドルファイヤーでしたが、学生たちは例年通り大変楽しそうにしていました。これから、4年学生生活が更に充実したものになる良い経験ができたと思っています。

2016年7月30日土曜日

アイマスクで快適夏の睡眠

この季節になると、朝早く起きてしまって眠れないという人が時々居ます。もちろん、うつ病などの背景に他の精神疾患のある患者さんも居るのですが、ちょっとした落とし穴がある場合もあります。

ebayで購入したアイマスク
よく、カーテンを開けて眠って、朝日を浴びましょうということが言われています。私も、そんな話をすることも有りますが、朝日を浴びると、生体リズムの位相が前進して早寝早起きになるわけです。別の言い方をすると、時計がリセットされて、また新しい一日のリズムが始まるともいえます。ただ、夏の朝は4時ころから明るくなります。そうしますと、朝早く目が覚めすぎてしまうということもおきるわけです。

特に、45歳以降の方で、幾分睡眠が浅くなってきた年代については、朝の光で早く起きすぎてしまって眠れないという方が居ます。そういう方にはアイマスクをすすめています。写真は私がつかっているアイマスクですが、三次元立体式で、比較的大きめで快適です。

このアイマスクは、ebayで買いました。
http://www.ebay.com/itm/231985245621?_trksid=p2057872.m2749.l2649&ssPageName=STRK%3AMEBIDX%3AIT
非常に安くて、性能は良いので、もう少したくさん買って、臨床の場で患者さんにあげようかとも思っています。

アイマスクをして眠ると、朝部屋が明るくなってきてもわからないので、意外と冬場のように長眠をできるように思います。睡眠は、デリケートな面もあるので、アイマスクをしても変わらない人も居るかもしれませんが、しかし早朝の光の影響は回避できることは間違いありません。

早朝の光は良いと言われますが、しかし、これもこのような季節では早朝覚醒の原因になって、もう少しゆっくり眠る機会を奪ってしまうことにもなります。そこで、このような少しの工夫をするだけでも、よりよい睡眠が得られる様になるというわけです。


2016年7月24日日曜日

マシュマロ テスト

先日に行われた、日本睡眠学会のシンポジウムについては、神山潤先生がマシュマロテストのお話をされたということを紹介しましたが、そのテストについて、私は知識がありませんでした。そこで、少し調べてみましたが、非常に面白いので、紹介したいと思います。まず、YouTubeを御覧ください。これを見るだけでもとても面白いです。子どもたちがとても可愛いですよ。




このテストについては、ジェームス・クリアという人のサイトにその詳細な記述があるので、それを参考にしました。下記のURLです。
http://jamesclear.com/delayed-gratification

マシュマロテストというのは、Marshmallow Experimentとも呼ばれていて、1960年代にスタンフォード大学で行われた研究のようです。被験者は、4-5歳の子どもたちです。実験では、子どもたちを個室に招き入れて、一個のマシュマロが目の前に置いてある机に座らせます。そして、子どもに、今からちょっと部屋を離れるけれども、その間にマシュマロを食べてしまったら、もうそれじょうマシュマロはあげないけれども、もし我慢できたらもう一つマシュマロをあげて、2つ食べても良いよという風に説明します。

そして、検者は15分部屋を離れるわけです。そして帰ってきた時に、マシュマロを食べてしまっているのか、それとも待っていてもう一つマシュマロをもらえるのかを確かめます。この研究の非常に興味深いのは、その後、子どもたちが成人した後に、マシュマロを食べずに我慢できた子たちと、食べてしまった子たちがどうなったのかをフォローアップしたところです。

この結果、マシュマロを我慢できた子どもたちは、
1.大学の入学共通試験で良い成績を取る
2.物質乱用の傾向が低く
3.肥満の割合が低く
4.ストレスへの対応がよく
5.社会的スキルも高い
ということが分かりました。

そう考えると、人生はすでにこの子どもの時に備わっている抑制する力によって決まってしまうとも言えるようですが、じつは別の実験も紹介されています。ロチェスター大学の研究者による研究です。彼らは、このマシュマロテストを行う前に、被験者の子どもたちを2つの群に分けて、片方は約束してもそれを果たさない実験を何度も行い、もう一群は約束をしっかり守る実験を何度も行うということをしています。

その結果は、想像の通り、約束をまもらない実験を繰り返した群では、すぐにマシュマロを食べてしまう率が高くなったわけです。

結局、このような人生の成功は、生まれながらに備わっている抑制力によるだけでなく、環境、すなわち、教育、社会的規範などによっても培われるものだということを示しているようです。これは、結局のところ、精神的な問題を考えるときには常にそこにあるものです。

近年、発達障害が問題になっていますが、資質としていわゆる発達障害に相当するものを持っている子どもに対しても、丁寧で誠実な教育をしていくことによって、その行動は変わるということも示しているように思います。

考えてみれば、本当にあたりまえのことですが、いろいろな場でしっかりと認識されるべき事柄でもあるように思いました。

非常に、興味深いトピックでした。